堤万里子さん
(2022年度秋・春学期 交換留学生)

留学生活を振り返って2022年の秋学期から春学期の二学期間、交換留学生としてRMCに在籍しました。この約一年間で学問の面でも人間力の面でも成長できたと思います。なぜならば、RMCには学生がしっかりと何かに打ち込める環境が用意されており、得たいものを得るために悩み決断し行動に移す機会が何度も訪れるからです。そして友達、教授、インターナショナルオフィスの方々をはじめとして、周囲には自分を支えてくれる人々が常にいるからこそ難しい挑戦を前にくじけることなく進んで行けます。また目の前にいる人々だけでなく、多くの人々が自分の留学生活を支えている点を理解することは留学生を大きく成長させるのだと思います。私は秋学期には素晴らしい留学生コミュニティに恵まれ、学業と文化交流の両立のためタイムマネジメント力を磨くことに注力しました。春学期の前半には学問への興味関心をさら追求し、後半にはアメリカ人の友達と地元ならではの経験を満喫することができました。

Four people stand beneath a "Randolph-Macon College" sign, holding various objects related to international travel and Earth. The backdrop includes painted wings and a clock, adding an artistic touch. Some of the items they hold feature 日本語, promoting a global mindset through language and culture.

一生涯のフレンドシップ

留学する前は、アメリカに行って友達ができるのか私は不安を持っていました。しかしRMCに着くと、あっという間に支えあう良い仲間を得ることができました。第一の理由は、RMCは学問の質のみならずコミュニティの繋がりの強化にも力を入れているからこそ、学生同士が知り合える場が多く用意されているからだと思います。例えば新入生・留学生オリエンテーション、クラブ活動、ボランティア活動、ダンスイベント、週末イベントなど常に他の学生と一緒になって取り組むイベントが企画されていました。第二の理由は、RMCのコミュニティが小さく、キャンパス上で自然と人と人とが繋がっていくからだと思います。多くの人と顔見知りになり、キャンパスを歩くたびに必ず知っている顔とすれ違います。私はそのようなキャンパスでよく安心感を覚えたものでした。第三に、私の場合は国際寮において強い絆を持つコミュニティを築き上げることができました。国際寮の共有スペースには常に仲間が誰かいて、一緒に勉強したり映画を見たり料理を作ったりして、時には朝方まで語り明かすこともありました。また、課題や試験に強いストレスを感じるつらい瞬間が私にやってきたときには、周囲の仲間たちが真摯に相談に乗ってくれ助けてくれたことを今でも覚えています。彼らがつらいときには今度は私が力になる、そんな支えあう関係を築けたことは一生涯の宝物です。

A group of 12 people stands together in front of a brick building. Dressed in a mix of formal and cultural attire, they smile for the photo. One person holds a sign with 日本語 written on it, adding an extra touch of cultural significance to the moment.

留学とこれから

私がRMCに来た頃は、自分の学問的興味関心はまだはっきりとしていませんでした。一つの学問に集中して取り組んだことはまだなく、将来自分が何をしたいのかもよく分かっていませんでした。交換留学生として過ごしたRMCでの留学期間中は、自分が少しでも学んでみたいと思った分野の質の良い授業をすぐにとることができました。たとえ入門レベルの授業であっても専門的な知識を理解しながら飲み込むことができ、勉強することに楽しさを感じることができました。それはひとえに、学生が課題に行き詰ったときにはメールやオフィスアワーの時間を活用してすぐに相談に乗って下さる教授の方々のサポート体制のおかけだったと思います。私はアメリカ史、文化研究論、人類学などの授業を秋学期に履修した結果、自分はアメリカ社会と政治に興味関心があると確信しました。その確信をベースに春学期の授業を選択し、政治学と人類学を中心に自らの学びを進めることができました。自分の興味関心をしっかりと認識し、さらにそれらを専門的に追及できるからこそ、次に自分が何を目指したいのかが分かってきます。私は政治と人々の暮らしに興味があるとわかったので、留学後はある発展途上国の国連オフィスで学生ボランティアとして5か月間働くことにしました。今後はRMCで学んだ学問的知識を実践に活かす努力をすると同時に、興味関心を探求することによって次の道が切り開かれることをしっかりと忘れずにいたいと思います。

Two people are at a table with various craft supplies. One person holds up a handmade item, smiling, while the other looks at it. They appear to be in a well-lit indoor space with large windows and doors, possibly sharing tips and ideas in Japanese (日本語).